ここでちゃんと話して、帰ろう。
私はそう決めていた。
「今日は、会ってくれてありがとう」
「…いや…」
「ホントは、咲姫と来たかったでしょ?」
こんなこと言うべきじゃないのはわかってるけど、思わず口にしてしまった。
「…え…」
案の定、日生くんはどう答えたらいいかわからず戸惑っている。
でも、それが日生くんの本当の気持ちなんだと思う。
「日生くん、咲姫にちゃんと気持ち伝えたら?」
日生くんは、咲姫が夏川君とつきあってるから気持ちを伝えずにいた。
でもそれはきっと、私のせいなんだ。
「咲姫が夏川くんとつきあい始めたのは…私のせいかもしれないから」
私の言葉に、日生くんはわけがわからないという顔をした。
「咲姫は私が日生くんのこと好きって知ってたから、私に協力してくれてたの。友達だからって私に遠慮してたんじゃないかな」
私の気持ちを流風から聞いて、きっと日生くんを好きになったこと言いだせなかったんだ。
