「天然言うな!」
笑ってる篠宮の頭を、軽く手で小突く。
一瞬手が篠宮の髪に触れて、柔らかな感触がした。
そして、初めて間近で見た篠宮の笑顔。
……やばい。可愛すぎる。
「……ってこんな話してる場合じゃねぇんだ。俺、バスケの試合抜けて来たから」
すっかり忘れてた。
「あ、そうなの?」
「着替え取りに来ただけからもう行くわ」
「あ、うん……」
ホントはもう少し話していたいけど、バスケ部の先輩たちをあまり待たせるのも悪いしな。
俺は名残惜しい気持ちを抑えて、机の上に置いてあった袋を取ると教室を出た。
あんなに篠宮と話したの、初めてだ。
やっぱり、いつも俺に近寄ってくる女子とは全然違う。
話してると、なんていうか…ほんわかした気分になる。
それに、初めて間近で見た笑顔、可愛すぎた。
今まで、こんな気持ちになったことなんてなかった。
もっと、篠宮と話したい。
もっと、あの笑顔が見たい。
