天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


【Side 爽】


クリスマスイブの日。

俺は、咲姫と地元の駅で待ち合わせをしている

約束の時間は午後1時だけど、寝坊したせいですでに時間を過ぎている。

初めてちゃんと咲姫とふたりきりで出かけるっていうことで、緊張してあまり眠れなかったから。

駅に着くと、咲姫はすでに待っていた。

「よぉ」

声をかけて、頭を軽く叩くと、

「よぉじゃないよ、遅刻でしょ」

咲姫がわざと口を尖らせて怒っている。

「わりぃ、寝坊した」

軽い口調で言うと、

「じゃあお昼ご飯は爽くんのおごりで決まりね」

咲姫が楽しそうに言った。

そうくると思ったよ。

「はいはい、おごらせて頂きます」

そんなやり取りをしながら、ショッピング街の方へ向かった。

まずはファストフード店に入って昼食をとることにした。

店内はたくさんの人で溢れていて、レジにも行列ができている。

咲姫は俺より先に会計を終えて、席を探しに店内へ向かった。

まだ順番が来ない俺は、何気なく出入り口の方をぼんやり見て順番を待っていた。

クリスマスイブだからか、家族連れやカップルが圧倒的に多い。