天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


店内は休みだからか家族やカップルが多い。

「さすがクリスマスって感じだな」

「そうだね」

注文したカフェラテを飲みながら、美原が頷く。

「………」

話題が浮かばず、沈黙が流れる。

「今日は、会ってくれてありがとう」

不意に顔を上げて美原が言った。

「…いや…」

改めて言われると、なんか照れる。

「ホントは、咲姫と来たかったでしょ?」

「…え…」

美原の言葉に、なんて答えたらいいかわからず戸惑う。

「日生くん、咲姫にちゃんと気持ち伝えたら?」

なんでそんなこと言うんだろう。

そう思ったら、美原が言葉を続けた。

「咲姫が夏川くんとつきあい始めたのは私のせいかもしれないから」

「…は…?」

なんで美原のせい?

「咲姫は、私が日生くんのこと好きって知ってたから…私に協力してくれてたの」

「………」

それって、咲姫はホントに夏川のことを好きでつきあってるわけじゃないかもしれない…ってことか?