そこまでわかっててつきあってたのかと思うと、返す言葉が見つからない。
「でも…別れる前にひとつ聞いてほしいことがあるんだ」
「なに?」
「クリスマスイブの日、少しだけでいいから一緒にいてくれる?」
「……わかった」
それで美原の気が済むなら。
そう思って、俺はクリスマスイブに美原と会うことを決めた。
クリスマスイブの日。
俺は美原と駅で待ち合わせをして、人気のショッピング街へ向かった。
特別な日だからか、いつも以上にたくさんの人で溢れている。
「大丈夫か?」
美原は女子の中では背が高い方だけど、人混みに巻き込まれて歩きづらそうだ。
「うん、大丈夫」
そう言ったそばから、周りの人に押されている。
「大丈夫じゃないだろ」
苦笑しながら、美原の手を掴む。
そのまま少し歩いて、人が落ち着いたところで手を離した。
適当に気の向くまま店を見て回ったあと、
「ちょっと休まない?」
美原に言われて、有名なカフェに入った。



