だから。
「ごめん。俺、もう美原とはつきあえない」
俺は思い切ってそう口にした。
「……どういうこと?」
突然の俺の言葉に、美原は戸惑ったように訊いた。
「俺、他に好きなヤツいるんだ。彼氏がいるから諦めようと思ったけど、やっぱりムリだってわかったから」
正直にそう話すと、
「……そっか」
美原は暗いトーンでそうつぶやいてうつむいた。
良心が痛む。
結局、好きだと言ってくれた美原を傷つける結果になってしまった。
だけど、このまま美原と付き合い続けたら、もっと傷つけることになるから。
「私ね、ホントはなんとなくわかってたんだ」
「え?」
予想外の美原の言葉に驚いた。
「日生くんの好きな人って……咲姫でしょ?」
……思い切りバレてるし。
「なんでわかった?」
「女のカンってやつかな」
美原はそう言って悲しそうに笑った。
「だから、そう長くは続かないだろうなって思ってた」
「…………」



