「ねぇ、咲姫。これからは遠慮しないでうちらに相談してよ」
流風ちゃんが、優しく笑って言った。
「そうだよ。せっかく友達になれたんだから」
流風ちゃんの言葉に続いて伊吹ちゃんが言う。
ふたりの言葉が優しくて、温かくて。
気がついたら涙が溢れていた。
「ちょっ…泣かないでよ、咲姫」
流風ちゃんが慌てて言う。
「だって、ふたりとも優しいんだもん……」
言いながら、ますます涙が溢れてくる。
「優しいのは咲姫じゃない。私のために気持ち隠して協力してくれて」
伊吹ちゃんがそう言って、私の頭を撫でる。
「それは……私なんかより伊吹ちゃんの方が日生くんに合うと思ったから……っ」
溢れてくる涙をこらえながら言うと、
「私なんかじゃないよ。咲姫、ホントにいい子だもん。自信持ってよ」
そう言いながら、伊吹ちゃんの瞳もうるんでいた。
「そうだよ。咲姫、堂々と日生とつきあいなって」
珍しく流風ちゃんも涙ぐみながら、そう言ってくれた。
「…ありがと…」
ふたりの気持ちが本当に嬉しい。
ホントは、私が日生くんのことを好きって知ったら、友達関係が壊れてしまうような気がして怖かった。
でも、そうじゃなかった。
私達、これからきっと、もっと信頼しあえる友達になれるよね……?

