「ううん。大丈夫だよ」
私は笑顔で首を横に振る。
「……実は、咲姫とちゃんと話したいことがあって」
流風ちゃんが真面目な口調で言った。
やっぱり、日生くんのことだよね。
ずっと気持ちを隠してたこと、謝らなきゃ。
「…あ…」
私が口を開きかけた時。
「ごめんね、咲姫」
流風ちゃんが顔の前で両手を合わせて言った。
「……え?」
なんで流風ちゃんが謝るの?
「あたしが、咲姫に伊吹の気持ち話して協力してほしいって言ったから。だから、日生のこと好きだって言いだせなかったんだよね」
流風ちゃんが申し訳なさそうに言った。
どういうこと?
なんで私が日生くんのこと好きだって知ってるの?
「伊吹から聞いたの。咲姫がホントは日生のこと好きなのに、遠慮してずっと言わないでいたこと」
「伊吹ちゃん?」
私は慌てて隣にいる伊吹ちゃんを見た。
