「違うよ、ホントに友達とあってくるんだってば」
私がそう言うと、
「遊びもいいけど、勉強もちゃんとしなさいよ」
なんてお決まりのお小言が聞こえた。
「はいはい」
軽く聞き流して家を出る。
駅に着いて、流風ちゃんに言われたドーナツ屋さんへ向かう。
店内に入って、流風ちゃんと伊吹ちゃんの姿を探していると…
「咲姫、こっち」
流風ちゃんの声が聞こえた。
奥の4人掛けの席に伊吹ちゃんと向かい合わせで座っていて、私に手を振ってる。
私はふたりのところへ行って、
「お待たせ」
コートを脱いで、伊吹ちゃんの隣に座った。
「咲姫、何か飲む?」
伊吹ちゃんが私にメニューを見せてくれた。
「ありがと。じゃあ、ロイヤルミルクティーで」
流風ちゃんが店員さんを呼んでくれて、オーダーを終えた後。
「急に呼びだしてごめんね」
流風ちゃんが改まったように私に言った。

