「咲姫が体調悪くて保健室行った時、あいつが…寝てるおまえにキスしてた。俺…偶然見てたんだ。多分、あの時咲姫を保健室に連れて行ったのも日生だ」
「……うそ……」
じゃあ、あの時に夢で見たことは現実だったの……?
「あいつ、彼女いるくせに人の彼女に手出しやがってマジでムカつくよ」
爽くんが悔しそうに言ったその時。
コートのポケットに入れていた私のスマホが震えた。
画面を見ると、知らない番号の着信。
誰からだろう?
不思議に思いつつも、電話に出る。
「もしもし?」
私が呼びかけると、
「咲姫?」
聞こえてきた声に、私は一瞬耳を疑った。
「……日生くん……?」
なんで私の番号知ってるの?
私、番号も教えてないのに。
と思ったら、日生くんがそんな私の驚きを知っているかのように言った。
「美原に番号教えてもらった。話したいことがあるんだ。今から会える?」
「……えっ!?」

