天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


俺に近寄ってくる女子は、だいたい自分で自分のことを可愛いと思ってるようなやつばっかりだし。

騒々しいし、ミーハーで、イケメンだと思ったらすぐ仲良くしたがる。

中学時代、来るもの拒まずで何人か付き合った子もいたけど、結局誰とも長続きはしなかった。

本気で誰かを好きになったこともなかった。

でも、その時は突然訪れたんだ―。

4月の終わりの放課後。

バスケ部に勧誘されて、練習試合に出ることになった。

練習試合とは言え、真剣勝負でやってたら汗ビッショリだ。

1試合終わったところで、教室に置いてある体操着に着替えようと、自分のクラスの教室へ戻ってドアを開けると……。

「日生くん?」

誰もいないだろうと思っていたのに、教室には篠宮がいた。

「……篠宮? 何してんの?」

「日直だから先生に頼まれてこれを貼ろうとしてるんだけど、届かなくて……」

そう言った篠宮の手には、掲示物の紙。