天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「……保健室に連れて来てくれたのって、爽くん?」

爽くんと歩きながら、気になっていたことを訊いてみた。

「……いや、違うよ」

「…そっか…」

もしかして、日生くん……なわけないないよね。

なんて考えたら、また夢で見たことを思い出してひとり恥ずかしくなった。

「どうした? まだ気分悪い?」

「大丈夫! ごめんね、心配かけて」

爽くんの問いかけに、慌てて首を横に振る。

「でも、珍しいよな、咲姫が体調崩すなんて」

「え?」

「咲姫はバカじゃなかったってことだな」

「……! 何それ。超失礼」

口ではそう言いながらも、いつもの爽くんの憎まれ口に、なぜかホッとした。