天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


……でも……。

久しぶりに見た日生くんの笑顔が優しくて、眩しくて。

「……す、き……――」

私は、思わずそう口にしていた。

言ってはいけないと知りながら。

ずっと誰にも言えなかった想いを―。

……やっぱり、私は……。

そう思った時。

一瞬、唇に柔らかい感触がした。

……え……?

――………?

目を開けるとそこには誰もいなくて、白い天井が目に映った。

ここはどこ?

かすかに消毒液の匂いがする。

確か、帰ろうとした時に具合が悪くなって。

保健室に行こうと思ったけど動けなくて。

そのあとは全く記憶にない。

それなのに、夢の中で最後に起きたことはハッキリ覚えてる―。

思い出したら、急にドキドキしてきた。

夢の中の出来事なのに、なぜかすごくリアルだった。

なんであんな夢見たんだろう。

その時、突然ドアが開いて、誰かが入ってきた。

思わず体を起すと、

「あら、ごめんね、起こしちゃった?」

入ってきたのは、保健医の先生だった。