天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「もうすぐクリスマスだね~」

昼休み、お弁当を食べながら、妙に嬉しそうに言う流風ちゃん。

12月に入って、気づけば季節は本格的な冬に突入していた。

「今年は伊吹も咲姫も彼氏とラブラブなクリスマスだね」

「その前に、来週からテストでしょ?」

テンション高い流風ちゃんに、伊吹ちゃんが冷静に突っ込んだ。

さすが中学時代からのつきあいだけあって、ふたりはナイスコンビだ。

そう。クリスマスの前に、来週には2学期の期末テストが迫っている。

私にしては珍しく、最近は結構遅くまで勉強してるから眠いな。

勉強に集中すれば余計なこと考えなくて済むけど…頑張りすぎてるのか、なんか頭が重いな。

「咲姫、なんか元気ないね」

伊吹ちゃんが声をかけてくれた。

こんな風にさりげなく気遣ってくれる伊吹ちゃんは、しっかりしていて安心できる。

同い年なのにお姉さんみたいな感じがする。

「そんなことないよ!大丈夫」

心配かけないように明るくそう言ったけど、だんだん頭痛がしてきて午後の授業はほとんど集中できなかった。