天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


俺はそのまま美原を取り囲んでいる女子達を睨みつけて言った。

「こういうのやめてくんない?俺の彼女にこういうことするあんたたちの方が目障り」

俺の言葉にかなりショックを受けたのか、3人組の顔が引きつっている。

そして、何も言わずにその場から気まずそうに歩き出した。

「……ありがとう」

3人組がいなくなると、ホッとしたような声で美原が言った。

「嘘も方言だな」

確かこの使い方であってるはず…と思ったら、

「方便、ね」

美原が冷静に訂正した。

やっぱり違ってたか。

それにしても。

あんなことするヤツらがいるなんて、正直思ってなかった。

俺とつきあってるって噂のせいで、美原に迷惑がかかってるんだ。

「なんか、ごめんな」

突然そう言った俺を、美原は不思議そうな表情で見た。

「文化祭終わってからずっと騒がれてるだろ? 美原にとっては迷惑だよな」

今まで面倒だからって周りに騒がれても無視を決め込んでたけど、こんな場面に遭遇してしまったからには、ちゃんと対処しなきゃいけないよな。