天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


そんなある日の放課後。

バスケ部の助っ人に駆り出されて、体育館へ向かおうとした時。

偶然通りかかった裏庭で、ハデな格好をした女子数人が美原を囲んでいるのが見えた。

「あんた、目障りなんだよね」

「コンテストで優勝したからって調子に乗ってんじゃねぇよ!」

「日生くんと美男美女カップルとかマジありえない」

少し離れた所からでもハッキリ聞こえる大きな声でそう言うと、美原を壁に突き飛ばした。

なんだよ、これ。

今自分が見ている光景が信じられなくて、その場から動けない。

でも、さすがにこの状況を見て見ぬふりはできない。

「あんた、ホントに日生くんとつきあってんの?」

美原を壁に追い詰めて、さらに強い口調で真ん中にいる女子が質問したその時。

「……つきあってるよ」

俺は咄嗟にそう口に出していた。

突然聞こえた声に、美原も美原を囲んでいた女子達もかなり驚いている。