天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


不器用だけど、ふたりのやりとりは見ていて微笑ましい。

そんなことを心の中で思っていたら、

「ねぇ、伊吹は日生とどうなの? もうすっかり公認カップルだけど」

流風に話を振られた。

日生くんとホントに付き合い始めたことは、まだ流風にも咲姫にも話していない。

自分から言うタイミングをつかめなくて。

でも…今がいいタイミングかも。

恥ずかしいけど、ふたりには友達としてちゃんと報告したい。

「……あのね、実は……私、日生くんとホントにつきあうことになったの」

私の言葉に、

「マジで!? おめでとう~!」

流風が、ホントに嬉しそうな笑顔で喜んでくれた。

中学時代からずっと見守ってくれて、協力してくれてた。

思い切って一歩踏み出せたのは、流風のおかげなんだ。

「……良かったね、伊吹ちゃん」

咲姫も、笑顔で言ってくれた。

でも……その笑顔の裏で、咲姫が傷ついていること。

ホントはムリしていたこと。

なんとなくわかっていながら、私は気づかないフリをしてたんだ。