「迷惑なんかじゃないよ!」
私は思わずそう口にしていた。
今、ここには私と日生くんしかいない。
今までずっと勇気がなくて言えなかったけど、言うなら今かもしれない。
「私は日生くんのホントの彼女になりたいと思ってるから……」
「え?」
日生くんが、かなり驚いたように私の方を見た。
そして、視線を下に向けたまま、しばらく黙りこんでしまった。
まさか私から告白されるなんて思ってなかったよね。
日生くんは中学生の頃は「来るもの拒まず」でつきあってるって噂になってたけど。
高校に入学してからは特定の彼女はいないみたいで。
でも、やっぱり私とホントにつきあうなんて考えてないよね。
なんて私が心の中で色々考えていると、
「……いいよ」
沈黙を破って、日生くんが言った。
「……え?」
それは肯定の意味? 否定の意味?
私が不思議顔で首を傾げると、
「ホントの彼女になっていいよ」
日生くんは視線を私に戻して言った。

