だけど、結局日生くんに告白できないまま、私は中学を卒業した。
だから、高校に入って同じクラスになれた時は、すごく嬉しかったんだ。
中学では一度も同じクラスになれなかったから。
同じ高校を受験した甲斐があったな。
そう思っていたけど、日生くんは高校でも相変わらず女の子達に大人気で。
私は、クラスメートとして時々話す程度だった。
そんなある日の朝、 信じられない噂が耳に飛び込んできた。
「昨日の放課後、日生くんが篠宮さんとふたりきりで体育館にいたんだって!」
……なんで?
なんで咲姫なの?
咲姫は、高校に入学してから仲良くなった友達。
小さくてふわふわしてて可愛い女の子。
でも、かなりの男の子嫌いで、クラスの男子とすらほとんど話さない。
日生くんのことも、全然興味がなさそうにしてた。
だから咲姫が日生くんと放課後にふたりきりでいたなんて、信じられなかったんだ。
でも、昼休みに咲姫の口から本当のことだって聞いて、動揺が隠せなかった。

