天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


そのイメージが変わったのは、中学3年の時。

新学期が始まって数日後のこと。

クラス委員になった私は、放課後、クラス委員会議に出席することになった。

席に座って待っていると「隣空いてる?」と突然声が聞こえて、顔を上げてビックリした。

そこにいたのは、いつも女の子達に騒がれている彼―日生くんだったから。

「どうぞ」

私が頷くと、日生くんはそのまま私の隣に座った。

それにしても、日生くんがクラス委員って、全然イメージ合わないな。

なんて思っていたら、私の視線に気づいたのか、日生くんがこっちを見た。

「なに?」

「あ、なんか日生くんがクラス委員って意外だと思って」

私、なに言ってるの。

全然話したことないのに、いきなりこんなこと言ったら失礼じゃない!?

ひとりでパニックになっていたら、

「あ~じゃんけんで負けて仕方なく。ってかなんで俺の名前知ってんの?」

日生くんは、いつものクールな雰囲気とは違って、普通に言葉を返してくれた。