天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


【Side 伊吹】


「美原さんのこと、入学した時からキレイな子だなって思ってたんだ。つきあってくれないかな」

放課後の校舎裏。

告白の定番スポットで、私は今、告白されている。

「ごめんなさい」

「そっか。ごめん、急に呼びだしたりして」

明らかに落ち込んだ様子で男の子が去っていく。

ひとり校舎裏に残された私は、小さくため息をついた。

これで何回目だろう。

私は中学時代から、平均より高い身長と大人っぽいと言われる顔立ちで、キレイ系と言われることが多くて。

男の子に告白されることも結構あるし、憧れの視線を向けられることも多い。

その一方で、同姓の子たちからは「男好き」とか「遊んでる」なんて言われることも多いけど。

実際は、全然そんなことなくて。

告白されても、いつも断ってる。

その理由は、中学時代からの親友の流風しか知らない。

彼の周りにはいつもたくさんの女の子がいて、まるでアイドルのように騒がれている。

でも、彼は周りの熱狂ぶりに反していつも冷静。