天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


ドラムロールが流れて、さっきまで大騒ぎだった会場が一瞬にして静かになった。

「男子部門、日生 玲央くん!女子部門、美原 伊吹さんです!」

名前が発表された途端、今までで一番大きな歓声が会場に響いた。

「日生くんと美原さんは圧倒的な得票数でダントツ1位でした。おめでとうございます」

「ありがとうございます」

花束とトロフィーを受け取って、笑顔で挨拶。

「例年、このコンテストで優勝した二人がカップルになる確率かなり高いんですけど、どうですか?」

……は?

思いがけない質問に一瞬美原の方を見ると、美原も戸惑ったような苦笑いをして俺の方を見た。

「付き合っちゃえ!」

「ふたりなら超お似合いだよね~」

会場のどこかからそんな声が聞こえた。

勝手に決めんなよ。

こういうの、ホントうざい。

「すでに公認カップルって感じですね!では、そんなおふたりのツーショット撮影行きましょう!」

司会の言葉を合図に、カメラマン担当らしい広報委員がデジカメを手にステージ袖から現れた。