「俺、本気だから」
そう言って、爽くんが私の背中に回している手に力をこめた。
顔合わせるとふざけてばかりの爽くんなのに、今はいつもと違う。
ドクン、ドクン。
大きく波打つ鼓動。
離れたいのに、金縛りにあったみたいに動けない。
爽くんが、私を抱きしめたまま真剣な声で続けた。
「咲姫には…ただの幼なじみじゃなくて、彼女になってほしい」
……ドクン。
その言葉に、また大きく心臓の鼓動が跳ねた。
爽くんのことは、今までただの幼なじみとしか思ってなかった。
小さな頃からいつもからかわれて、むしろ嫌いだって思ってた。

