天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「お~っと!まさかのカミングアウトきましたねぇ~!」

広報委員の煽りに、場内の女の子達から悲鳴にも似た歓声が起こる。

ちょっと待って。

爽くん、こんな大勢の人の前で何言ってるの……!?

「ちなみに、その子に告白はしたんですか?」

広報委員がさらに突っ込んで質問する。

「まぁ、一応は。でも、まだ返事もらってないんで」

爽くんの正直すぎる答えに、ますます会場がざわめいた。

「誰?誰?」って囁き合う声が聞こえる。

なんでそんなことまで言っちゃうの!?

内心パニックになっている私をよそに、会場は大盛り上がり。

「お相手が誰か気になるところですが、時間の都合上、そろそろ第1位の発表に移りたいと思います」

広報委員の言葉に、私はホッと胸を撫で下ろした。

良かった。

名前まで公表されたら、ものすごい大騒ぎになりそうだもん。

「それでは、発表します。栄えある第1位は……」

広報委員がそこで言葉を切って、テレビでおなじみのドラムロールが流れる。

会場の中に緊張が走る。