天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「実は、日生と伊吹が候補者になってるんだよ」

「え?」

そういえば、教室に2人の姿が見当たらない。

「今、会場でコンテストの準備中じゃない?」

そういうことか。

「片付け終わった人から解散して後夜祭に行って下さい」

文化祭委員の言葉に、

「よし!咲姫、行こう!」

ウキウキした様子で流風ちゃんが教室を出た。

後夜祭の会場になっている講堂へ向かうと、ちょうどコンテストが始まったところだった。

「さぁ、それでは早速、全校生徒が選んだ美男美女ベスト3を発表しましょう!」

司会進行の広報委員がステージに立って、よく通る声で言う。

「男子部門第3位は、樹村(きむら)里史(さとし)くん!そして女子部門第3位は、嶋谷(しまたに)怜衣(れい)さん!」

拍手と歓声が起こって、ステージ袖から名前を呼ばれた2人が出てきた。

「第3位、おめでとうございます。今のお気持ちは?」

広報委員が、インタビュアーのように2人にマイクを向ける。