文化祭当日。
私たちのクラスは大盛況で、朝から大忙し。
当番の時間は、息つく暇もないくらい慌ただしい。
特に日生くんと伊吹ちゃんが当番の時は、人が殺到してすごい。
写真撮影や握手を頼まれたりして、まるで芸能人みたいな騒がれ方だ。
でも、周りの熱狂ぶりに反して、日生くんも伊吹ちゃんも落ち着いていてクール。
堂々としていて、すごいなぁって感心していたその時。
「……あの……写真、撮ってもらっていい?」
見知らぬ男の子が、携帯を手に私に声をかけてきた。
この人も伊吹ちゃんのファンなのかな。
そう思って、
「今順番待ちしてるので……」
そう言いかけた私に、
「…いや、そうじゃなくて…」
その男の子が慌てて首を振って、
「……篠宮さんに、一緒に写ってほしいんだ」
恥ずかしそうにうつむきながら小さな声で言った。
え、私?
伊吹ちゃんじゃなくて?
なんで?
