天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


……あれ?

今、胸の奥が締め付けられるような感じがした。

「それにほら、なんだっけ。“やまこしょうはひりひりからい”とか言うじゃん?」

……??

何を言っているのかわからなくて、頭の中に?マークが飛び交う。

……え~っと。数秒考えてから、ある言葉が浮かんだ。

「もしかして、“山椒は小粒でもぴりりと辛い”のこと?」

「あ、そうそう、それ」

「言葉全然違うよね?」

覚え間違えしてるのか、言い間違えたのか……。

もしかして、これがウワサの天然ボケ?

だとしたら、ホントにクールな外見に似合わないキャラだ。

おかしくて思わず笑いがこみあげる。

「なに笑ってんの?」

「だって、日生くんホントに天然なんだね」

「天然言うな!」

まだ笑いが止まらないわたしの頭を、日生くんが軽く手で小突いた。

……あれ? 
また胸がドキドキしてる気がする。

「……ってこんな話してる場合じゃねぇんだ。オレ、バスケの試合抜けて来たから」

「あ、そうなの?」