天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。



「遅刻、遅刻~!」

駅までの道を猛ダッシュ!

新学期早々遅刻するわけにはいかない!

全速力で走って、ギリギリセーフのところで電車に飛び乗った。

はぁ~なんとかギリで間に合いそう。

やっと落ち着いて、呼吸を整える。

それにしても、すごい人、人、人。

これが朝の通勤、通学ラッシュってやつなのね…。

今日から憧れの女子高生、電車通学なんて思ってたけど、現実はこんなものだよね。

身長145センチしかないチビのわたしは、この人混みにつぶされそうだ。

これから毎日このラッシュと闘わなくちゃいけないのかと思うと今からユーウツになる。

周りの人に押されながら電車に揺られて、やっと最寄り駅に着いた。

さぁ降りなきゃ!

と思ったけど、周りをスーツ姿の背の高いおじさんに囲まれてなかなか動けない。

みんな全然どいてくれない。

「ドアが閉まります」

車掌さんのアナウンスが聞こえる。

やばいっ!どうしよう!と思ったその時、突然横から誰かに手を掴まれた。