記憶を求めて、触れた優しさ。

盗撮してくるような人が、私に触れてきて、心の底から気持ち悪いと思った。

そう思ったら、吐き気がしてきて、頭がぐるぐるして、意識が朦朧とした。

また、私をつけてきて、盗撮でもしたの?

あー、気持ち悪い。

「芹那?顔色悪いな大丈夫か、俺がついてるから」

背中をさすってくれた。

心強かった、秀一の存在は。

「僕が一緒に行きたかったのに、隣にいるのは僕がいいのに、なんでだよ、なんでお前と水族館なんて行くんだよ、な?永田さん、本当は僕と行きたかったんでしょ?本当は覚えてるでしょ?」

「やめてよッ!また、私の事つけてきて、なんのつもり!?」

「芹那、記憶戻って…」

もう、過去の弱い私になんか負けない。

「あんたがしてる行為は、人を怖がらせてるの、分からないでしょうけど、そんなに私の関係が築きたいなら、自分の行動をまず見直すことね、話すことなんてこれ以上ないわ、もう行こう秀一」