人骨模型を見せてもらい、葵たちはそれを写真に撮った。
 御嵩先生の目が少し明るくなったのは気のせいだろうか。校長はそのあと動けなくなって病院に運ばれた。ヘルニアが再発したそうだ。
 そりゃ、夜な夜な人骨模型と踊っていたらそうなるでしょ、と葵は思いつつも……。


 次の日。
「奥さんの面影を人骨模型に当てて踊ってたならとても素敵な話だったけど……ねぇ」
「まさか御嵩先生と不倫してたってさぁ、飛んだ昔の昼ドラになってしまったね」
「いや、なんか刑事ものドラマみたい」
「まだ誰も殺されてないけどね。いや、私たちが理科室行ってなかったら校長先生、殺されてたかもね」
 えっ、と希菜子は声を上げた。

「だって机の上にあった薬物……多分毒ガスが発生するものだった。だから私は窓を開けた……毒殺、2人で一緒かそれとも校長だけか」
「まってよ、私たちも巻き込まれるところだったかも?!」
「……かもね。あーあ。行かなければすっごい事件になってたかも」
「解き甲斐があったかもね」
 と希菜子は葵の腕を掴む。二人はその足で職員室に向かった。昨日書き上げた人骨模型の絵のようなものを高橋先生に提出するために。