ふたりの王子は時々甘くて時々苦い。



「ひよちゃん、ご飯たべるよー」


「はーい。」



リビングに行くと理久もぱぱも帰ってきていて、椅子にすわっていた。


「瑠衣は??」


「あとで来るって。先食べましょ」


ままもそう言いながら椅子に座り、ご飯を食べ始めた。


おかしい。
なんか、いつもより静かな気が……


いつもはままが話してばっかで会話が無くなることなんてないのに、今日はどうしちゃったんだろ。。


ままはお箸を置いて私の目を見つめた。


「妃依、理久。話さないといけないことがあるの。」


「話さないといけないこと??」


「ずっと話そうと思ってて……」


ままは下を向きながら話を続けた。


「……貴方達兄妹、実は本当の兄妹じゃないの。」