ふたりの王子は時々甘くて時々苦い。



「あーーーもう学校つかれた!!!」


「帰って早々そんな感じかよ」


「うるさいなー、瑠衣はクラスどうだったの?」


「まあぼちぼちってとこかな。」


ふーんと私は興味無さそうに返事をし、ソファに座った。

学校から帰ってきて今は5時すぎ。

理久はバイトみたいだから瑠衣と2人だった。

私たちの両親は共働きで忙しく、帰ってくるのも夜遅かった。


「今日晩御飯どうする??」


「そういえば、ままが今日は早めに帰ってくるって言ってたけど……」


「ただいまーーーー。」


とちょうどいいタイミングでままがかえってきた。


「あれ、ぱぱも一緒だったの??」


「そうなの。今日は久々にみんなでご飯にしましょ。」


理久が帰ってくるのは8時過ぎ。
それまで部屋で私は課題を進めることにした。