ふたりの王子は時々甘くて時々苦い。


「瑠衣ーーーーーー!!!」


「……あ?」


瑠衣がちょうど目を覚ました時、瑠衣は力強く私の腕を引っ張った。


私は瑠衣に乗っかってしまい、顔の距離がとてつもなく近くなってしまった。


私は突然のことで動くことも言葉を発することも忘れてしまっていた。



「ちょっ!!瑠衣ってば!!!!!」


「あ、わりー……手が滑った。」


「そ、そ、そ、そんなわけないでしょーーーー!!!!!!!?」