ふたりの王子は時々甘くて時々苦い。



瑠衣は前から遅刻が多かった。

いつもは私が起こす役目だけど、今日は起こすのが少し気まずい。。


生徒会の仕事もあって理久は早く家を出てしまった。

私は瑠衣の事が気になって部屋まで来てしまった……。


「瑠衣ー、、朝ですけど。」


「……」

無視……っていうか起きてないか。
でも起こさなかっら怒られるし……。


私は念の為にノックをし、部屋に入った。

瑠衣の部屋に入るのいつぶりだろ……。


「瑠衣ーーーー起きて。」


ベッドの上で気持ちよさそうに寝ていた瑠衣を私は揺さぶりながら起こした。