「何も知らんと…言っとくけどあたしら殿の命救った事あるっちゃけんね!」

基本的にまだまだガキんちょのくの一

荷が重いなんて言われりゃぶすくれる。

「せっかくご馳走してくれたけどむなくそ悪い。行くよ狭霧、白雪」

「ったく…しょうがないな朧は…」

渋々立ち上がる白雪…だが

狭霧は

「じいちゃん…もう一杯食べていい?」

この女は、いついかなる時も食事最優先

「ほら狭霧っアンタも行くよ」

朧に腕捕まれて立たされた狭霧は

「ああ〜お米が…」

と身体の芯まで温めてくれるお粥に未練を残したまま引きずられていった。