くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

声の主は…白髪頭のじいさんだった。

「おじいちゃん何ばしよぉと?」

朧にしてみればうだつの上がらなそうな年寄りの集団よりも首にかかってる見た事無い銀色に光る十字の宝飾品に興味を持った。

「わしらは隠れキリシタンと言ってなキリスト教を信仰するがゆえにお上に目をつけられ細々と暮らしておる者じゃよ」

じいさんの言葉を聞いて

「何故、そのキリ…キリ…何だっけ?教と縁もゆかりも無い私達を助けてくれたのですか?」

白雪は残念ながらカタカナに慣れてなかった。

「その青い着物着たお嬢さんが持っておる絵…わしらにとって神聖なもの…それを足蹴にする役人と大事に抱えてくれるあんたら…どっちに味方するかは一目瞭然じゃ」

ふぅ〜ん…大事な絵だったんだ。