「それにしても朧起きて来んねぇ」

「バルサン部屋が、よっぽど寝心地いいっちゃろ?」

煙にまかれてくたばっとるって発想を狭霧に求めるのは無理だ。

「心配するぐらいなら最初っからする訳無いやん」

「こんなヤツじゃからな…同じ釜のメシを食った姉妹同然の仲の者に対するこの仕打ち…」

「まぁ家ごと燃やして死なん朧が煙ぐらいでどうこうなる事は無いわね…狭霧は、ご飯が絡まんかぎりマジになる事も無いし…」

白雪の言い方も身も蓋もない。