『おやすみなさ〜い』

3人3様で眠りに着く。

寝てしまえば普段騒がしいくの一もおとなしい。

十兵衛に安息の時間が訪れる。

「あなた…この子達がまた来たって事は、また危険なお仕事なんですのね」

奥方が十兵衛を気使う

まさにおとなしいくの一3人娘の寝顔は、嵐の前の静けさという事を知らしめる物である事を家族も自覚せねばならぬのだ。

「この3人が、このまま寝続けてくれればいらぬ気苦労をせんでいいが…」

意識の無いくの一は無害である。