くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

そして…

「何、客人が帰ると申したのですか?」

右京神父が老人に尋ねると

「ええ…なんでも藩邸に残した仲間が心配するといけないからと…」

老人からの返事を聞いた右京神父は

「ならば麓まで道案内をつけましょう…迷子になるぐらいですから、この辺りに詳しくないのでしょう」

そう指示された老人は

「このまま帰してよろしいんですか?」

と不安顔で伺いをたてるが

「無理に留まらせるよりも好きにさせてやりましょう。それに道を覚えない者は案内されると頼りきってしまい案外覚えないものですよ」

右京神父の、この言葉…どういう意味だろう?