くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

同じ頃…

「客人は、まだ寝ておられますか?」

神父のような出で立ちの男が、寝ている狭霧を気にかけている。

「あ、右京様…はい、よくお休みなされております」

聞かれた老人が返事すると

「その娘子は危険をかえりみず、マリア様の絵を守ってくれたそうですね…行き倒れとは何があったかは知らないが十分に世話をしてあげて下さい」

どうやら昨日のバテレンの一味らしい…

「今、食事の支度をしておりますが…あまり十分な世話は…」

隠れて暮らしているキリシタンに、あまり余裕は、なさそうである。