くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

「お主と次に会う時は存分に斬り合おうと申したろう」

そう言って例の刃付きの鉤を取り出し両手に構えた。

「タンマ、タンマ…飲んだ後急に動いたら身体に悪いよ」

必死の抗議もどこ吹く風

"ブンッ!"

振り下ろされた鉤を必死に躱すと

「簡単にくたばる獲物なぞ歯ごたえがないからな…多少は抵抗してくれた方が後々旨い酒が飲める」

と満足気に自分の方針なんぞ説明しよる。

向こうの武器…さほど長くはないが両手に構えてる。

少々の事で懐に潜り込めそうにも無いし、第一こっちはステゴロだ。

となりゃ…

あたしは例によって例の如く懐に手を突っ込んだ。