くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

狭霧を追っ払った十兵衛は安心しきった様に手荷物の中から前回大して役にも立たなかったパソコンを取り出した。

「やはり信用ならぬ者の報告を待つよりこれじゃな」

手慣れた指さばきでダブルクリック。

検索サイトから黒崎組を捜し出す。

その様子をじっと見てた白雪は

「十兵衛様…それ…何ですか?」

前回旅籠で潜入調査中にゴロツキと意気投合して酔っ払ってた白雪は十兵衛の華麗な指さばきを知らない。

「フフフ…情報戦を生業とする近代的な家老の必需品じゃ」

得意気に語る十兵衛を白雪が憐れみの眼差しで見ていたのは言うまでもない。

「お気の毒様…」