「う〜ん…その前にご飯っ!なんせお粥しか食っとらんけん…隠れなんじゃらって貧乏でねぇ」

「うぬぬ…お主ら…確かバテレンと接触した筈…ヤツらは、どこにおる?」

「十兵衛様…無駄ですわ…狭霧がご飯の事を口にして他の事考えると思います?」

案外使えないヤツである…狭霧って

「ならば食い終わるまで待つが…相変わらずお主らは、扱い難い」

「年頃の娘を持つ父親の心境やろ十兵衛」

ああ言えばこう言う…

「まったく…狭霧殿と話しておったら頭が痛いわ」

十兵衛が頭抱えると

「何?頭が痛い?白雪…薬出してやったら?」

狭霧の何気ない一言に凍り付く十兵衛だった…