くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜

なおも地面の上泣き崩れた白雪は

「私達は所詮山育ちの田舎者…ですが十兵衛の力になれる様見知らぬ街での任務とあれど足を引っ張らぬ様懸命に勤め賊の正体を突き止めたと言うのに…うっうっ…」

一気に行かずに嗚咽の一つも入れりゃ大概の男は焦るわな…

白雪のヤツ…どこでそんな手口仕入れて来たんやろか?

「な…なんと…白雪殿っ賊の正体を突き止めたとは…それはまことか?」

あ〜あ…まんまと引っ掛かりやがったな

十兵衛のヤツ…女慣れしとらんのかな?

「田島様…やはりこの者どもは?」

あ〜あ…これで認めにゃイカんね

ったく…これで切れ者家老なんかね?