晴れ時々、零れ桜

キーンコーンカーンコーン

昼休みの始まる音がする。周りの人は早速仲良くなった人と机をくっつけてお弁当を広げている。

まずい。ぼっちだ。優、来てくれないかな。

一人でお弁当を抱えきょろきょろする。

トントントン

肩を叩かれる。

優が来てくれたんだ！と思いながら振り向くと、そこには桜田君がいた。

「一人で食べるんだったらさ、一緒にどう？」

「桜田君！」

「おう」

「いいの？男子友達と食べなくて」

「桃萌とのほうが楽しいもん。」

「・・・そっか。じゃあ一緒に食べてもいい？」

「おう！」

そう言って、あの公園へと私たちは歩いた。