【小学5年生】
兄が小学校を卒業した後は兄を羨む気持ちは少なくなる反面、成長するに連れもとからあまりできなかった親に甘えるという行為が少なくなり、両親からの愛情を求めることが増え、ネットの関係に依存して行くことが増えた。

とある着せ替えアプリにハマり、そのアプリのチャットに入り浸るようになった。そのころから、両親に反抗的な態度をとるようになり、常にそのチャットに文章を打ち込んでいた。
仲のいい人の真似をして軽い物語を書いたり、そのころ好きだった東方Projectのオリジナルキャラクターを作ってみたり、色んな人と話したりしていた。

学校にはしっかり行っていたが、家に帰ると常にスマホを触ってネットの人と交流していたので、親から叱られることが増え、憂鬱な気分になることが多くなった。その憂鬱な気持ちが、体に出てきたのだろう。食事の回数を減らし1日2食などになっていき、たまに足が震えるようになったりした。そのことをチャットに書いたり、辛いことを書くようになっていった。

そんなある日、仲の良かったネッ友から「それってうつ病じゃない?」と言われた。
うつ病を全く知らない僕はすぐさま調べ、簡単にできるうつ病診断サイトなどを漁り、見事にうつ病とでた診断を鵜呑みにした。
うつ病かもしれないなんて、周りの大人を信じていない僕に相談なんてできなかった。

更にそのころ僕は『女の子っぽくならないと』と何故か思い、自分もよくわからないまま女の子っぽくなろうとした。もともと、ふざけて一人称を僕にすると父が「女の子なんだから僕って言うな」と言ってきたのもあったのだろう、余計に"女の子っぽく"を目指そうとした。
結局その「うつ病じゃないか」と言った子とは不仲になり、うつ病なのか不明なまま過ごした。