蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




そう言って、桐谷は私のお腹に大きくごつごつとした手を這わせる。



伝わってくる感触も熱も気持ち悪い。



ああ、本当に私ってバカなのかも。ううん、バカ。



心の中で、私が終わりだって叫んでる。



心の中で、私が助けてって叫んでる。



私って、どこにいるんだろう。



「恨むなら柊を恨みな」



そう言いながら、桐谷は手を胸の方まで持ってくる。



「ひい、ら……?いやっ……!」



どうしてここで柊さんの名前が出てくるの。



意味わかんない。わかんないよ。



私、もう頭も気持ちもぐちゃぐちゃだよ。



とりあえず目の前の光景を目に入れたくなくて、瞼をきつく閉じる。



涙が溢れ、頬を伝い、床に落ちる_



_その寸前。