蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




「ん…………」



目を覚ますとそこは、薄暗くて、でも広めの空間。



手元を見ると、手首を縄できつく縛られている。



ここ、どこ…?



私、どこに連れてこられたんだろう。



ぼんやりしていた意識が段々とはっきりしてきて。



「お、お目覚めかい?お姫様」



後ろから声をかけられ、体が震え上がる。



「だ、だれ」



「あー俺?俺のことは……そうだね、桐谷(きりや)とでも呼んでよ」



そう言うと桐谷は、床に座る私の前にしゃがみこんで。



「そんなことよりさ、俺真優ちゃんがやっと手に入って嬉しいんだよね~」



え…?



な、なんでこの人は私の名前を知っているの……?



やっとって、どういう意味…?



思考回路を巡らせ、考えていると。



「そろそろ、お楽しみの時間にしよっか。」



そう言うと、桐谷は私の肩に強い力をかけ、押し倒してきた。



その後すかさず手で縛られた私の両手を片手で床に押さえつけた。



倒された衝撃で背中を打ったのが痛くて、堪らず顔をしかめると、不敵に笑う桐谷と目が合う。



制服のボタンが桐谷に1つ1つ外されていく度、私の視界はどんどん歪んでいく。



「あーあ、かわいいおめめにそんなに涙溜めちゃって。それ、逆効果だよ?」