蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




気分転換しないと。流石に気が済まないかも。



……そうだ、落ち込んだ時は甘いものを食べるに限る。



落ち込んだっていうか、私が勝手に凹んでるだけなんだけどね。



そういえば、隣の駅の近くにドーナツ屋さんがあるから、そこに行こうかな。



お財布は学校のバッグに置いてきちゃったけど、スマホの電子マネーにお金入ってるし、大丈夫なはず。



_と、思っていたのだが。



「【電子マネー非対応】…はあ……」



お店の前まで来て膝を落とした。



こればかりは仕方ない。学校に戻る訳にもいかないし、大人しく家に帰ろう。



そう思い、踵を返した。



のだが。



「あれ?あんたもこの店来たの?」



そこには黒髪の彼がいた。



「如月くん…?」



「で?かなりがっかりしちゃってるみたいだったけどどしたの?」



「いや、えと……」



まさか今手持ちのお金がなくて食べれないから…なんて言えない。