「はは、もう連絡先まで交換してたのか。零斗は手が早いな~」
「先生には及びませんよ」
なんて目の前で繰り広げられる談笑。
その言葉1つ1つが、棘となって私の心にグサグサと刺さる。
……なんだか、弄ばれてるみたい。
居心地があまりにも悪すぎる。
「もういいです!!」
私は扉を勢いよく開けて、会議室と職員室を出る。
職員室中の先生の注目を浴びてしまった気がするけど、そんなことはどうでもいい。
後ろから「おい」なんて声が聞こえた気もするけど、そんなこともどうでもいい。
今はただ、学校という空間に、いたくない。
昼休みが終わる前に学校すらも出て、ひたすら走った。
だるい、か。
じゃあ、昨日私を助けてくれたのは本当にただの気まぐれだったんだろうな。
…あのハグも?……あの温もりも?
全部、だるいって思いながら…?
それもそっか。
だって、柊さんからすれば私は昨日時点では見ず知らずのただの女の人。
それがたまたま同じ学校の1つ下の後輩だったってだけ。
期待なんて、しちゃダメだったのに。
私が勝手に妄想して傷ついてた。バカみたい。
